TOPICSトピックス/3Dホログラムとは?立体的な映像表現の技術・仕組み・活用事例まで解説

2026.01.05 コラム

3Dホログラムとは?立体的な映像表現の技術・仕組み・活用事例まで解説

 

近年、3Dホログラムを展示会で見たり、SF映画などで耳にする一方で、

  • 「実際にはどんな技術なのか?」
  • 「どんな技術が実用化されている?」
  • 「自社のどんな場面で活用できるの?」

など、企業での活用に関して具体的なイメージまでできていない方も多いのではないでしょうか。

 

一方で、展示会やショールーム、店舗演出、企業イベントなどの現場では、

3Dホログラムのように“空中に浮かぶように見える立体的な映像表現”に対する問い合わせや相談が年々増えています。

本記事では、立体的な映像コンテンツの企画~制作まで数多く手がけてきた株式会社ニシカワの実績をもとに、

実用化されている技術や仕組みの紹介から、活用が注目されている分野、実際の活用事例まで解説します。

 

■この記事の監修

 

 

3Dホログラムとは?混同される疑似ホログラムとの違い

 

「3Dホログラム」と聞くと、画像のように空中に立体映像が出現する技術をイメージされる方も多いのではないでしょうか。

現在、展示会や店頭、イベントなどで一般的に「3Dホログラム」と呼ばれて表現・活用されている多くの事例は、

厳密には空中に奥行きのある情報を再生する「本来のホログラム」ではなく、反射・透過・錯視などを利用して立体的に見せる「擬似ホログラム」です。

本来のホログラムとは原理が異なりますが、見た目が立体的に見えるため、一般的に広義な意味で「ホログラム・3Dホログラム」として認知・活用されているケースが多く見受けられます。

 

疑似ホログラムとの違いは?

本来の「ホログラム」は、光の「強さ(振幅)」だけでなく、「位相(波のズレ)」までを記録・再生する技術、またはそれによって作られた記録媒体のことです。

3Dホログラムは、このホログラフィ技術を使って3D映像を投影する技術のことを指し、特殊なメガネなしでどの角度から見ても立体映像を見れるのが特徴です。

 

一方で、「疑似ホログラム」は、実際にはホログラフィ技術を使用せず、目の錯覚や反射、透過などを利用して「3Dホログラムのような立体的な映像表現やそれらを映し出す装置」を指します。

視野角関係なく立体映像が見れる3Dホログラムとは違い、2Dで投影された映像を立体のように見せているため、方式によって立体的に見える視野角が限られますが、

通常のサイネージの動画と違った特殊な映像表現として広く活用されています。

 

3Dホログラムのような立体的な映像が表現できる3つの装置|仕組みも解説

前述の通り、3Dホログラムは一般的には普及していない技術ですが、3Dホログラムに似た立体的な表現ができる映像装置はいくつか実用化されています。

ここでは、展示会やイベント、店頭演出などで実際に実用化が進んでいる立体的な映像が投影できる装置を3つ取り上げ、仕組みについても見ていきましょう。

■立体的な映像が表現できる装置

  1. 3DCGホログラムディスプレイ(ペッパーズゴースト)
  2. デジタルショーケース(透過ディスプレイ)
  3. バーサライタ―

 

3DCGホログラムディスプレイ(ペッパーズゴースト)

 

「3DCGホログラムディスプレイ」は、ペッパーズゴーストの原理を応用し、特殊コーティングガラスと映像技術によって、空間に映像が浮かび上がるような擬似ホログラム表現を実現するディスプレイ装置です。

実在する商品やパッケージ、ジオラマと3DCGを重ね合わせることで、「商品から何かが飛び出す」「世界観が広がる」といった印象的な演出が可能

展示会・イベント・ショールームなどで、視線を集める先進的な映像表現として幅広く活用されています。

3DCGホログラムディスプレイの詳しい仕組みはこちら>>

 

デジタルショーケース(透過ディスプレイ)

 

デジタルショーケースとは、透過型ディスプレイと箱型空間を組み合わせ、映像が実空間に入り込んで見える奥行きのある視覚演出を実現する特殊ディスプレイです。

バックライトのない透過型液晶と、背後に照明を備えた筐体構造により、実際の空間を見せながら映像を重ね合わせることが可能。

影のある白バック映像を用いることで、映像が箱の中に存在しているかのような立体感を演出します。

 

バーサライター

 

バーサライターは、LEDをライン状に配列したブレードを高速で回転させて、光の残像で空間上に映像を出現させる特殊なサイネージです。

空中に浮かんでいるように見える映像の仕組みは、回転しているLED光源による残像。

高速で回転したブレードは目視できず、見る人にはLEDの光の残像だけが映り、専用のメガネなどをつけなくても、空中に立体的な映像が浮かんでいるように見える体験ができます。

近年では、店舗の広告やイベントなどで実用化が進んできました。

 

【自社データあり】3Dホログラムのような立体映像は注目されている?その背景も解説

 

「3Dホログラムのような立体映像を導入したい」と、資料ダウンロード・お問い合わせいただく数は3年で約1.8倍に増加しており、近年でも立体的な映像表現の注目が高まりを見せているのが分かります。(※弊社内データより)

この背景として考えられるのが、デジタルコンテンツを活用したプロモーションを取り巻く環境の変化です。

 

1. 「一瞬で記憶に残る体験・目立つ表現」が求められている

広告・販促の現場では、紙・Web・動画・サイネージといった表現手段が出そろい、

  • 「見たことがある」「似たような表現が多い」
  • すぐに忘れられてしまう
  • 情報としては正しいが、体験としての印象が薄い

といった表現手法の「マンネリ化」による課題が顕在化しています。

こうした背景から、ユーザーが記憶に残りやすく、今までになかった先進的な表現が求められるようになってきました。

3Dホログラムのような立体的な表現は、視覚的なインパクトだけでなく、「さっきの、どうなっていたんだろう?」と振り返りたくなる余韻を残せるプロモーション手法です。

こうした「短時間で記憶に残るプロモーション施策」のニーズが、立体的な映像表現に注目が集まる大きな理由のひとつと言えるのでは。

 

2.3Dデータ活用との相性が良い

もうひとつの大きな変化が、「見せたい対象そのものの“デジタル化”」です。

  • 製造業では、CADや3Dモデルが標準的に作成されるようになった
  • 建設・不動産の分野では、BIMや3Dパース、VRモデルが普及してきた
  • プロトタイプやコンセプト段階から、デジタル上で形になっているケースが増えている

「すでにある3Dデータを、より分かりやすく見せたい」というニーズが強まっています。

立体的な映像表現はこうした既存の3Dデータと相性がよく、

  • 実物がなくても、”そこにあるかのよう”に見せられる
  • 大型・重量物・危険物など、物理的には展示しづらい対象でも安全に展示できる
  • プロトタイプや構想段階の製品、完成イメージを社内・ステークホルダーと共有しやすい

といった点から、プロモーション用途だけでなく、実務的な可視化ツールとして注目されるケースも増えてきました。

 

3.SNSで「シェアされるネタ」が必要になっている

プロモーションにおいて、今やSNSは前提のチャネルになりました。

来場者や顧客がスマートフォンで撮影し、そのままSNSに投稿することを前提に施策を設計する企業が増えています。

3Dホログラムのような立体表現は、

  • 写真・動画にした際に非日常的な見え方を演出できる
  • 「これ何?」「どうなっているの?」と反応を生みやすい
  • ロゴや商品、キャラクターなどブランド要素と一緒に撮影されやすい

といった特長から、話題化・拡散を狙った演出としても注目されています。

その場の体験価値を高めるだけでなく、SNS上での二次的な露出まで期待できる点も、立体的な映像表現が注目される理由のひとつです。

 

【自社データあり】3Dホログラムのような立体的な映像の活用が注目される場面は?活用メリットも解説

3Dホログラムのような立体的な映像表現は、主に下記のような用途での活用が注目されています。

  • ショールーム・施設での展示施策
  • 展示会での展示施策
  • イベントでの展示や演出

※ニシカワへ「3Dホログラム関連」でいただく問い合わせデータの調べより

 

ショールーム・施設での展示施策

企業ショールームや公共施設では、立体的な映像が「体験型コンテンツ」として注目されています。

特に、製造業や不動産関連のショールームやオフィス、博物館などの公共施設で、「製品や展示物理解 × 体験価値 × ブランド表現」を行う手段として、3Dホログラムのようなの表現が選ばれつつあります。

特に製造業・不動産関連のショールームやオフィス、博物館などでは、製品・展示物の理解促進と体験価値、さらにブランド表現を同時に担う手段として注目されるケースが増えています。

 

■よくご相談いただくニーズ・課題

  • 実機だけでは伝わりにくい製品コンセプトや技術の強みを、立体映像で直感的に見せたい
  • 高額設備や精密機器、医療機器などを、内部構造や分解イメージも含めて安全に分かりやすく伝えたい
  • 空間デザインは崩さずに、先進的な体験要素をひとつ加えたい

■ショールームや施設での活用メリット

  • サイズ違い・カラーバリエーション・利用シーンなどを、省スペースで複数製品の映像を切り替え展示できる
  • 分解アニメーションや断面表現で“見えない内部構造”まで伝えられ、属人的な営業担当の説明に頼りすぎない展示にできる
  • 見学時の写真・動画に映り込みやすく、先進性の印象が自然に残る

「難しい内容を、短時間で直感的に理解してもらえる展示に変えたい」場面で、立体的な映像表現は有力な選択肢になりつつあります。

 

展示会でのアイキャッチや製品説明に

展示会は、立体的な映像表現のニーズが特に強いシーンのひとつです。

大型機械など“持ち込めない・説明が難しい”商材や、半導体・部品のように構造や使用例が伝わりにくい商材で、ご相談が増えています。

 

■よくご相談いただくニーズ・課題

  • スペースや重量制限で実物を展示できないため、立体映像で代替したい
  • 内部動作や利用シーンなど、パネルやパンフでは伝えにくい情報を短時間で理解してもらいたい
  • 競合が密集する会場で、差別化できる“アイキャッチ”を用意したい

■展示会での活用メリット

  • 空中に浮かぶように見える映像で、まず足を止めてもらえる
  • 構造・特長をアニメーションで示し、製品・サービスの理解までつなげられる
  • 会期後も「3Dホログラムのような面白い展示していた会社」として、記憶に残りやすい

展示会のブースでは、数秒で興味を引けるかが勝負です。立体的な映像表現は、集客(足止め)と説明(理解)を同時に叶える手段として注目されています。

 

イベントでのインパクトのある演出に

企業イベントや周年記念、ブランドローンチ、表彰式などで、「ここぞの一場面」に使われる演出として検討が進んでいます。

会場の雰囲気を一気に変える“見せ場”を作る目的の活用が多いです。

 

■よくご相談いただくニーズ・課題

  • ロゴやメッセージを、いつもと違う見せ方で印象づけたい
  • キャラクターや著名人など“出現するような演出”を行い、撮影スポットも作りたい
  • 参加者が思わず撮影したくなるシーンを用意し、拡散までつなげたい

■イベントでの活用メリット

  • 一度見たら印象に残こりやすい、記憶に残る演出を作れる
  • 参加者が自然に撮影したくなる演出で、SNSで拡散されやすい
  • 「最新技術を取り入れたイベント」という、企業イメージ向上につながりやすい

 

3Dホログラムのような立体的な映像表現が活用された事例3選:展示会・エントランス・教育など

ここでは、実際の活用事例もいくつか見ていきましょう。

オムロン株式会社 展示会での3DCGホログラムディスプレイの活用事例

 

オムロン株式会社は、産業用PC(IPC)の訴求力向上を目的に、3DCGホログラムディスプレイ+タッチパネル+リアルタイム3D投影サイネージ「brightvox 3D」を組み合わせた体験型展示を導入。

立体3DCGとインタラクションで、来場者が操作しながら特長・用途を直感的に理解できる展示を実現しました。

視認性と立ち止まり率の向上につながり、幅広い層への情報伝達力を高めています。

詳しく事例を見る>>

 

エプソンアトミックス株式会社 エントランス 3DCGホログラムコンテンツ制作・筐体設置

 

エプソンアトミックス株式会社では、事業所エントランスに3DCGホログラムディスプレイ+タッチパネルの専用筐体を常設し、来訪者向けの会社紹介コンテンツとして活用。

「本物の瓶」と3DCGを重ねる演出で、素材から製品へ至る事業ストーリーを立体的にわかりやすく可視化しました。

多言語対応や切替機能により、採用・ブランディングにも寄与する“企業の顔”として運用しています。

詳しく事例を見る>>

 

明星大学 建築技術・技能教育のための「3DCGホログラム表現用特殊3面表示装置」を活用

 

明星大学では、建築学教育における「図面から立体構造の理解促進」を目指し、裸眼で3次元モデルを視認できる3面表示型3DCGホログラムディスプレイを制作し活用しています。

180度視認可能な装置は複数の学生が同時に囲んで視認でき、ボタン・センサーでモデルの切替・回転操作が可能です。

学生が制作したCADデータを自動的に装置に適したデータを生成・表示させ、建築技術・技能教育の理解促進に寄与しています。

詳しく事例を見る>>

 

3Dホログラムに関してよくある質問

Q:3Dホログラムは実用化されていますか?

A:現段階では3Dホログラムは一般的には普及しておらず、立体的な映像を演出できる「疑似ホログラム」やそれに似た映像技術は、展示会や企業のショールーム、商業施設やイベントなどで実際に実用化されています。

Q:明るい場所でも映像は見えますか?

A:屋内の明るい環境でも視認できるよう設計されるケースが多くあります。
ただし、直射日光が当たる場所や極端に明るい環境では、反射やコントラスト低下により見えづらくなる場合があります。

Q:VRやARとは何が違いますか?

A:VRは完全に仮想空間へ没入、ARは現実に情報を重ねて拡張します。

3Dホログラムは、専用デバイスなしで肉眼で立体映像を見せる「映像表示技術」そのものを指し、体験の概念(AR/VR)とは区別されます。

Q:どのようなデータで映し出しますか?

A:方式によって異なりますが、弊社の3DCGホログラム(ペッパーズゴースト方式)では、既存の3DCADや3Dデータをもとに制作した3DCG映像を投影します。

3Dデータがない場合でも、企画段階からの制作相談が可能です。

 

3Dホログラム(疑似ホログラム)を体験するならMG CAMP

 

ここまでで立体的な映像が投影できる疑似ホログラム表現を実際に見て体験してみたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社ショールーム(MG CAMP)では、3DCGホログラムはもちろん、デジタルショーケースや空間再現ディスプレイなど、最新のデジタルコンテンツを実際にご覧いただけます。

完全予約制で個別案内可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

 

■ショールーム情報
完全予約制(電話・お問い合わせフォームから予約)

営業日:平日11:00~17:00(土日祝・年末年始除く)
電話番号:050-1730-3629
ショールームのパンフレット:こちら

▼アクセス

〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-13-14 マルヤス機械ビル3F 株式会社テトラ 内

電車でお越しの方: JR山手線「大塚」駅より徒歩5分

 

ショールーム(MG CAMP)の見学予約はこちら>>

 

まとめ

今回は、3Dホログラムのような立体映像表現の活用法から、活用事例までご紹介しました。

目新しく先進性のある表現として注目される立体映像の表現ですが、あくまでプロモーションや、業務の課題解決を行うための表現手法の一つです。

株式会社ニシカワでは、立体的な映像を見せる3DCGホログラムディスプレイはもちろん、特殊な映像演出を企画・制作・納品までワンストップでご提案しています。

立体的な映像表現やプロモーションに関して少しでもお悩み、気になることなどがあればお気軽にお問い合わせ下さい。

 

お問い合わせ・ショールームのご見学はこちら>>

 

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