TOPICSトピックス/製品PRにおけるCG動画の作り方とは?制作工程・費用・成果につなげるポイントまで紹介

2026.03.23 CG コラム

製品PRにおけるCG動画の作り方とは?制作工程・費用・成果につなげるポイントまで紹介

 

自社の製品PR用にCG動画を作りたいが、「何から決めて、どんな順番で進むのか」が分からない。

こんな疑問にお答えします。

 

プロモーションから、教育目的など、企業では様々な用途で「動画」の活用が進んでいます。

その中で「CG動画」は、実写では表現が困難な「内部構造」や「未来のイメージ」などを、

物理的制約を受けずに自由自在に可視化することができ、活用を検討している企業も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、製造業における製品PRのためのCG動画の作り方について、

必要な準備から、制作工程、成果に繋げるポイントまで解説していきます。

 

 

CG動画とは?特徴や通常動画との違い

CG動画の特徴と通常動画との違いイメージ
※画像はイメージです

CG動画とは、コンピュータグラフィックス技術を用いて制作された映像のことです。

まずは、動画の制作にあたりCGの特長をつかんでおきましょう。

 

通常の動画との違いや特徴は?

実写動画と比べたCG動画の強みは、伝えにくいものを伝えられることにあります。

■見えない価値の可視化

内部構造、流れ、変化、比較など。実写では撮れない領域に強い。

■撮影が不要

ロケ・機材・天候・被写体手配の制約が少ない。制作計画が立てやすい特長。

■後から直しやすい

実写より修正が効きやすい場合が多い。※ただし「直し方」によっては大きく費用が動きます(後述)。

■抽象概念を整理して伝えられる

製品の仕組み、導入効果、課題→解決のストーリーを”理解しやすい順番”に組み替えやすい。

目的(課題解決や成果)に直結するストーリーを組み立てることで、CGはその真価を発揮します。

 

製品PRのCG動画制作には何が必要?

製品のCG動画はゼロから作ることも可能ですが、事前に「伝える内容」と「素材」を揃えておくことで、迷走を防ぎ、コストと納期を最適化できます。

具体的には、下記のようなものがあげられます。

 

■製品・サービス情報

仕様、特長、比較ポイント、導入効果など。「何を一番伝えたいか」という訴求の核を一つに絞っておくことが、ブレない設計の第一歩です。

■素材データ

図面、CADデータ、3Dデータ、写真など。

■ブランド素材

ロゴ、コーポレートカラー、フォント規定、トーン&マナーの指示。

■動画の演出イメージ

アニメーション(動き)のイメージ、秒数、見せたい内容など。

もちろん、これらの情報が不足しても制作は進められますが、その分「すり合わせ」や「試作」の工程が増え、納期や費用に膨れる可能性があります。

 

製品PRのCG動画の基本的な制作工程を6ステップで解説

CG動画制作工程6ステップのイメージ
※画像はイメージです

 

製品PRのCG動画の制作工程は大きく6ステップです。

1. 企画・構成設計(目的の言語化)
2. モデリング(形を作る)
3. テクスチャ・マテリアル設定(質感づくり)
4. アニメーション制作(動きとカメラ)
5. レンダリング(書き出し)
6. 編集・整音・納品(最終調整)

順番に解説します。

 

① 企画・構成設計(目的の言語化)

最初に決めるのは、映像の内容ではなく目的を設計します。

  • 目的:問い合わせ獲得/展示会での足止め/製品理解/採用説明 など
  • ターゲット:決裁者/技術者/現場担当/一般層
  • 視聴シーン:Web/展示会ループ/営業商談/SNS
  • 尺:15秒/30秒/60秒/120秒 など
  • 伝える核:一番伝えたいことは何か(1つ)

前提の設計が曖昧なほど手戻りが多くなってしまうため、制作担当や制作会社と入念にすり合わせを行いましょう。

 

② モデリング(形を作る)

3DCG制作において、デジタル空間に「粘土細工」のように立体の形状を構築する工程です。

この出来栄えが最終的な映像の仕上がりを左右します。

  • 「再現度」と「工数」のバランス製品の形状が複雑(曲面が多い、内部構造まで描くなど)であるほど、制作工数は跳ね上がります。
  • 設計データ(CAD)がある場合、それをCG用データに変換・最適化することで、ゼロから形を作る手間を大幅に削減し、納期とコストを安定させられます。

単に形を作るだけでなく、「視聴者にどう見せるか」を定義します。

 

③ テクスチャ・マテリアル設定(質感づくり)

モデリングで作った「形」に対し、色、材質、光の反射などの表面情報を設定する工程です。

  • 金属の質感、透明素材、ゴムのマット感
  • 企業カラーの表現、ブランドとの整合
  • 「見せたい部分」が目立つような調整

3Dモデルをイメージに合う表現に近づける重要な工程です。

 

④ アニメーション制作

制作した3Dモデル(製品やキャラクター)に動きや表情を加える工程です。

単に動かすのではなく、視聴者の視線を誘導し、伝えたい情報を最大限に引き出す演出が求められます。

■モーション設定

部品の動作、機構の展開、製品の組み立てシーンなど、物体の動きを設定

■カメラワーク

引き・寄り・回転など、どの角度から何を見せるかを決定。カメラの動き一つで、同じモデルでも印象は大きく変わります。

■タイミング調整

動きの緩急を整えることで、機械的な動作にリアリティと説得力が生まれます

■エフェクト

光の効果や煙、シーンの切り替えなどの様々な特殊効果により製品の特性を視覚的に強調する演出を加えます。

動きの設計は企画・構成設計の段階で決めた「伝える核」に常に立ち返ることが重要です。

 

⑤ レンダリング(書き出し)

レンダリングは、見た目の品質と、制作の現実(納期・費用)をつなぐ工程です。

  • 解像度:HD / 4K
  • フレームレート:30fps / 60fps
  • 影や反射の精度
  • レンダリング時間(長いほどコスト要因になりやすい)

高画質は正義ではありません。

配信先(Webか展示会か)に合わせた適正品質で十分なケースも多いです。

 

⑥ 編集・整音など(最終調整)

最後に、書き出された映像素材を組み上げ、完成形に仕上げます。

 

■映像編集

カットのつなぎ、テロップ・字幕の挿入、ロゴや図解との合成

■整音

BGM、効果音、ナレーションの収録・調整。

■カラーグレーディング

映像全体の色調・明暗を統一し、ブランドイメージと整合させます

■納品形式の調整

 

Web用(MP4)、展示会ループ用、SNS縦型など、用途に合わせた書き出しを行います

出来上がった映像でも修正が発生することは少なくありません。関係者レビューのタイミングと回数をあらかじめ決めておくことで、スケジュールの遅延を防げます。

 

依頼前に知っておきたい!製品CG動画の制作で費用・納期が変わるポイント

CG動画制作の費用・納期が変わるポイントのイメージ
※画像はイメージです

CG動画の制作を初めて外注する方がよく驚かれるのが、「見積もりの幅の広さ」です。同じような動画に見えても、数十万円から数百万円まで開くことは珍しくありません。

これは品質のばらつきではなく、制作における工数の構造的な違いによることが多くあります。

ここでは、費用や納期が変わりやすいポイントを整理します。

 

モデルの複雑さ

CG制作において、最もコストに直結するのがこのモデリング工程です。

パーツ点数が多い/精密/透明素材が多い など条件が多くなるほど費用が膨らみます。

 

アニメーション量

動きをつける工程も動きの種類の多さや、カメラアングルの切り替え量によって費用が変動しやすい項目です。

「とにかく色々な角度から見せたい」という要望は、見た目以上に工数を押し上げる要因になります。

 

尺(動画の長さ)

動画の尺は長くなるほど工数は増えます。

「長い=伝わる」ではないため、目的に対して必要最低限の尺を設定することが、コストと効果の両面で重要です。

 

素材の有無

CADデータや3Dデータが既にある場合、モデリングの工数を大幅に削減できる可能性があります。

一方、写真のみや素材をゼロから作る場合はその分モデリング作業工数が増えるため、

自社で保有している素材の種類と状態を事前に整理しておくと制作会社との交渉がスムーズに進みやすくなります。

 

ナレーション・多言語

ナレーションは原稿作成・収録・編集込みで工数が発生します。

多言語展開が必要な場合は、言語ごとに収録・タイミング調整・テロップ修正が必要になるため、費用が膨らみやすい項目です。

グローバル展開の予定がある場合は、初期段階から設計に組み込んでおくとよいでしょう。

 

成果につながるCG動画を制作するポイント

成果につながるCG動画制作のポイントイメージ
※画像はイメージです

CG動画の目的が「かっこいい映像を作ること」など、抽象的なものになってしまうと、成果との結びつきが曖昧になります。

制作する動画を成果に結びつけるためには、制作を始める前に評価軸を決めておくことが重要です。

 

目的とKPIを先に決める

まず「この動画で何が変われば成功か」を明確にしていきましょう。

数値まで決められるとより評価軸が明確になります。

 

■Web

視聴完了率、滞在時間、問い合わせ率

■展示会

足止め率、体験数、名刺の質、商談化率

■営業

商談での理解度、説明時間の短縮、提案速度

 

重要なのは、動画単体の指標だけで評価しないことです。

動画がビジネスのどのプロセスを前に進めるのか定義しておくことで、制作の方向性がブレにくくなります。

 

活用シーンまで設計する

KPIを決めたら、次は「どこで・どのように使うか」という具体的な活用シーンを設計します。

同じCG動画でも使う場面によって、求められる表現は異なります。

 

  • Webに置く:最初の3秒で価値が伝わる設計
  • 展示会で回す:音なしでも伝わるテロップ設計
  • 営業で使う:説明の流れに沿った章立て
  • SNS:縦型や短尺の切り出しを前提にした構成

 

作り終えてから使い方を考えるのではなく、使い方を決めてから作る。

この順番を意識するだけで、成果の出方が大きく変わります。

 

視聴者(ユーザー)目線で構成する

動画の構成では、「何を伝えるか」はもちろん、「どの順番で伝えるか」も成果を大きく左右するポイントです。

構成に悩む方は、「起承転結」や「PREP法」などのフレームワークを活用するのがおすすめ。

また、情報を詰め込むほど伝わりにくくなるのがCG動画の特性でもあります。

あえて削ることで理解が深まる場面も多く、「何を入れないか」を決める判断も重要です。

 

CG動画を作る際の制作会社の選び方

外注する制作会社を選ぶ際は、「CG動画を作れる」という部分だけではなく、「成果に必要な動画の設計ができる会社であるか」が重要です。

技術力はもちろん重要ですが、目的から逆算して構成を設計できるかどうかが、成果の出方を大きく左右します。

 

実績の種類

CG制作会社にも得意領域があり、同じ「CG動画」でも対応できる表現や業種は会社によって異なります。

  • エンタメ・MV寄り
  • 企業VP・製品説明寄り
  • 建築パース寄り
  • 展示会・空間演出寄り

制作実績を見る際は、映像の見た目だけでなく「どんな目的で・どんな相手に向けて作られたか」まで確認できると、より判断精度が上がります。

 

企画提案力があるか

CG動画の制作では、多くの場合は「何を・どう作るべきか」から悩むケースがほとんどです。

そのため、制作会社に企画提案力があるかどうかは重要な選定基準になります。

  • 目的やターゲットの質問があるか
  • 絵コンテの前に、論点整理が入るか
  • 活用導線まで触れてくれるか

作業の見積もりだけを出す場合は、成果設計が後回しになりがちです。

制作がスタートしてから「何のために作るのか」を問い直す事態を避けるためにも、

企画段階から伴走してくれるパートナーを選ぶことがおすすめです。

 

ワンストップ対応かどうか

制作に関わる会社や担当者が増えるほど、調整コストと認識ズレのリスクが高まります。

以下の対応範囲を事前に確認しておくと安心です。

  • 企画・絵コンテ・制作・編集まで一気通貫で対応できるか
  • ナレーション・多言語・短尺展開まで対応できるか
  • 修正管理の窓口が明確になっているか

制作物の品質だけでなく、プロジェクトの進行が安定しているかどうかも、最終的な成果に直結する重要な要素です。

 

CG動画の企画段階から成果が左右する|まとめ

ここまで述べてきたように、CG動画は「何を作るか」よりも「何のために作るか」を起点に設計することで、

動画は単なる映像ではなく、ビジネスの成果に直結するツールになります。

しかし、目的の整理や構成設計を社内だけで完結させるのは、決して簡単ではありません。

もし企画の方向性に迷いがある場合や、自社内での制作に不安を抱えている方はプロに相談するのがおすすめです。

 

弊社ショールーム(MG CAMP)なら、通常の動画だけでなく、3DCGホログラムやボックス型透過ディスプレイなどの実機を見ながらプロと一緒に企画からご相談いただけます。

オンラインでのご相談もお気軽にお問い合わせください。

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